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粉飾決算

昨日「粉飾決算」について少し触れたので、今日はもう少し思いついた(思い出した)ことを書きます。
粉飾とまではいかなくとも、多少の「化粧」をやっている企業は結構多いと思います。
秋葉原あたりでは粉飾決算用のソフトが出回っていたりして、割りと簡単に「化粧」が出来る昨今です。
特に建設業などが「未成工事支出金」などの調整で利益を操作することは結構一般的だと思います。
(建設業関連の方ごめんなさい。あくまで「一般論」です。)

程度にもよりますが、銀行の審査としてもあまりに露骨(異常値が甚だしい)、問題事象の兆候があるなど特別なことがなければ、それほど問題にしない(気づかない)ことが普通です。

それでもたまに、何かの拍子で「えぇ~・・・・っ!」と驚くような粉飾が発見されることがあります。
つい半年前にも私の所属組織でもありました。
その企業に対しては

「回収一直線!」
「ハイ、サヨウナラ!」 です。

しかも津波の前に潮が「一気に」引くように、「疾風怒涛」のすばやさなのです。
他行が気づいた時には「取引銀行」からいつのまにか「消滅」しています。
(銀行別の借入残高を確認するのは四半期毎程度ですから。)

日本中でごく短期間に多数の「粉飾決算」が発覚し、多数の企業が消えていった時期が数年前にありました。

「粉飾決算同時多発テロ」です。

それは「銀行合併」がもたらした「副産物」(悲劇)でした。
正式合併前は、仮に合併契約を締結していたとしても、お互いのお取引先についての情報交換、資料の開示は出来ません。
が、合併後はまず「取引が重複している融資取引先」のリストなどが交換されます。

ここでおかしなことが起こります。
(以下は私の体験です。)
何が「おかしい」かというと、
合併相手の銀行とは「取引が無い」と認識していた取引先が「重複取引先リスト」に挙がってくるのです。
そうです。
我々に提出する「銀行別残高」には合併相手行は開示されておらず、隠されていたのです。

「借入残高が合わなくなる」と思われますよね。
そうなんです。
どこに隠していたかというと「資本の部」の中に「某準備金」を多額に計上していました。
実態は借入金で、「銀行別残高」に掲載されていなかった銀行からの借入金を隠していました。
しかも、合併相手の銀行以外にも簿外取引銀行が複数あり、実態は「債務超過」でした。

各銀行にはそれぞれの銀行用の「銀行別残高」を提出していたそうです。
決算書も複数存在していました。

ちなみに、この企業は今は存在していません。
(発覚前は銀行に対してかなり「強気」な会社でしたが・・・。)

こんなことが全国各所で起こったのが、数年前の銀行再編の時期です。

今年は「三菱東京FG」と「UFJHD」の経営統合、子銀行合併があります。
またぞろ、全国で「悲劇」が繰り返されることでしょう。

経営者の皆様、思い当たる節がある場合は、早めに手を打ちましょう!
(足を洗いましょう!)
粉飾決算は「最終悲劇」への一里塚です。


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