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日本振興銀行”断末魔の悲鳴”?

我々銀行マンにとっては「不倶戴天の敵」である(私だけ?)「木村 剛」氏が率いる日本振興銀行が「地域振興銀行」の設立を表明しました。

何でも地方自治体や青年会議所などと連携し、大阪府や栃木県、埼玉県で「日本振興銀行」をモデルにした「地域振興銀行」を設立する考えだそうです。(5月2日に木村氏が記者会見)

「・・・・・・本当ですか?」

「日本振興銀行」を「モデル」にですか?

「大丈夫でしょうか?」
(本丸の日本振興銀行が青色吐息なのに・・・)

そもそも「フィクサー」だかなんだか知りませんが、自分は傷つかないところから「金融行政」に口出しした挙句、「新しい銀行を作る!」と宣言した割りには、やはり当初は「フィクサー」で、そのうち仲間が離散して「にっちもさっちもいかなくなった」状態で、やっと前面に出てこられた方です。

ビジネスモデルは(既存の銀行が融資しない)中小企業に対して「無担保」融資を実施する、というものでしたよネ。

でも、今はそんなマーケットはほとんど「既存の銀行」に侵食されていますよネ。
記者会見を開かれた5月2日の「日経金融新聞」の一面には、以下の見だしが踊っていました。

「中小向け無担保ローン 大手5行、融資攻勢」

「品ぞろえ・専門拠点拡充」

「競争激化で金利低下 採算性、早くも懸念」

ちなみに各行の04年度の中小企業向け無担保ローンの実績は以下です。

三井住友  1兆4,500億円
UFJ       8,300億円
東京三菱    4,000億円
みずほ      6,500億円
りそな      1,674億円

約3兆5000億円ですよ!
しかも05年度は各行とも04年度を上回る計画ですよ!

もちろん、これらのローンは「定型審査」の基準をクリアした企業向けです。
審査基準外のマーケットも存在するでしょう。

でも、それは「ヤバイ」でしょう。
これだけ既存行が競争しても「取り上げない」企業ですから!

まあ、今回の「地方進出」は、恐らく「都銀に侵されていないマーケットへの進出」を企図したものでしょう。

しかし、大都市圏マーケットが飽和状態となった現状では、既に東京三菱が開始したように、都銀による「地方進出」が進行しています。(中小企業向け融資に特化した拠点の設置)
おそらく、他の都銀も追随するでしょう。

と、いうわけで「日本振興銀行」の「首都圏に5年間で百店舗展開」、「振興銀行の地方フランチャイズ化」戦略は「実現性の乏しい”断末魔の悲鳴”」に聞こえるのです。

随分と辛辣なことを書き、やや自己嫌悪に陥ってます(何様だ、お前!って言う感じです。)が、それでも私は「木村 剛」氏を認めたくないのです。

「中小企業支援」の理念は尊敬します。
ただし、今までのように「フィクサー」としての「机上の空論」は辟易です。
もっと「泥臭く」やっていただきたい。「本気」を見せていただきたい!

腹立たしかったですが「既存の銀行批判」は「正論」としては間違っていなかったのですから・・・。

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コメント

悪徳商工ローンSFCGに暴利をむしりとられ闘っています。そのSFCGが倒産したと思ったら、あっというまに日本振興銀行が債権譲受し、もとSFCGの社員らが、日本振興銀行の従業員として、零細業者である債務者から取り立てをしているようです。
日本振興銀行はSFCGの被害者にも責任をもつべきなのに、美味い汁だけ債権譲渡されてぼろもうけしているようにしか思えません。
日本振興銀行の高利に目がくらんで投資を考えている人も絶対注意が必要です

投稿: 千葉のSFCG被害者 | 2009/03/05 11:08

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