ブルーリボンが泣いている~民主党西村議員逮捕!

民主党の西村真悟衆院議員の法律事務所を舞台にした弁護士法違反事件で、大阪府警は、非弁活動を行った事務所元職員に違法な「名義貸し」をしていたとして、西村議員を逮捕しました。

 事務所元職員が逮捕された当初は「職員は解雇した」「私は一切関与していない」などと関与を否定していましたが、蓋を開けてみれば何のことはない。「汚職政治家」のいつものパターンを踏襲です。“弁護士業務全体を丸投げにして報酬だけは折半”という実態が白日の下に晒されるにつれ「よくまあ、あれだけ堂々と否定できたものだ」と妙に感心しています。

 「感心」などと不謹慎なことを申し上げてしまいましたが、実は私、「怒髪天を衝く」ほど憤りを感じています。自己の栄達のことしか考えない政治家が、罪の無い多くの人々に深い悲しみをもたらす結果となったからです。

 今回の事件は単なる名義貸しにとどまらず、見返りに違法な報酬を受領したとして組織犯罪処罰法違反での立件も検討されています。「非弁提携」は多重債務者の債務処理などで報酬を得る「整理屋」や「紹介屋」との提携でよくあるケースです。今回は交通事故の示談交渉など保険金請求に限定した法律業務が中心だったようですが、それでも「アンダーグラウンド」の匂いがプンプンしています。

 実際、今回の事件捜査は大阪地検特捜部と大阪府警の警備部の合同捜査で行われているようで、府警の生活安全部が担当する通常の弁護士法違反の事件とは趣が異なるそうです。「府警警備部=右翼担当であり、右翼がらみの恐喝など事件の根が深い可能性がある」との報道もあります。

 今回の事件の闇の深さは、現時点では計り知れませんが、明るみに出た事実だけでも怒りを禁じ得ません。しかし私が最も憤りを感じたのは逮捕当日の28日の朝、自宅を出る西村議員のスーツの胸に“ブルーリボン”のピンバッジが輝いていたことです。そう、西村議員は北朝鮮の拉致被害者の救済を求める議員連盟「拉致議連」の幹事長です。

 拉致被害者家族会の横田夫妻など拉致被害関係者は、先の衆院選でも大挙して西村議員の応援に駆けつけています。拉致被害者救出のためなら藁にもすがる想いで活動を続けられている関係者の方々の努力や期待は、犯罪に手を染め、濡れ手に粟の利益を収めていた男の裏の顔の出現により灰燼に帰してしまいました。

 しかもその男は拉致被害関係者の気持ちを知ってか知らずか、自分が逮捕される当日の朝、平然と「ブルーリボン」を胸に出頭しています。

 「西村とはどういう神経の持ち主なのか?」

 「拉致被害関係者の悲しみや憤りはいかばかりか?」

 何十年も一心に子どもや親兄弟の帰りを待ちわびる家族の想いと、その想いを売名行為に利用する政治家。そしてその売った名前の腐臭に群がり利益をむさぼるハイエナたち……。一人の情けない政治“屋”の行為が、拉致被害者救出活動に水を差す結果にならないことを願ってやみません。

 不祥事続きの民主党は当然として、自民党にしても、今回の事件を政争の道具とすることなく、自分たちが選んだ「政治家」の資質をもう一度よく考える契機とすべきです。そして“拉致被害関係者の想い”を受け止めるとともに、「国民の負託にこたえる」という言葉をお題目にすることなく、真摯に考えて欲しいと思います。

 「ブルーリボンは泣いている!」

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不動産に“お買い得”は無い!~耐震偽造問題の教訓

 マンションの耐震偽造問題が話題です。

 設計事務所や検査機関、施主の対応などが問題になっていますが、批判を恐れずに申し上げると、不動産を購入する側にも「不動産を見る目が必要だ」というこを教訓として示しているように思います。

 今回、被害に遭われたマンション購入者に落ち度があったなどという具体論ではなく、一般論として捉えていただきたいのですが、今回あらためて感じたのは「不動産にお買い得物件なし」という格言?です。

 「不動産の価格というのは、適正に決まるものであり、割安と思われる物件にはそれなりの理由がある」という意味ですが、今回問題になった分譲マンションは、まさにそのことを体言したように思います。

 問題の業者が販売するマンションは、「平均延べ床面積100㎡超、立地もそこそこで値段は周辺の同条件のマンションに比較するとかなり格安」という点が売りです。

 私も数年前に実際の物件を見学しました。間取りや駅からの条件などはそこそこ良く、しかも「都内の物件で100㎡超の物件がこの価格?」と、見学前は驚きを隠せませんでした。

 しかし、実際に物件を見学すると、少々厳しい言い方ですが、「安普請だな」ということはすぐに感じました。もちろん「耐震に問題がある」などどは夢にも思いませんでしたが、大手デベロッパーの物件と比較すれば違いは明白で、「安いのには理由がある」と強く感じたことを覚えています。

 最近流行のタワーマンション。これも購入する際の検討については要注意だと思います。タワーマンションは一般的に戸数が多いことから、マンションの仕様や共用サービスの充実の割には、管理費や修繕積立金は低く抑えられ、さらに以前に比べれば考えられない低価格で都心に眺望の良い自宅を確保できます。

 問題は10年、20年後です。修繕や建替えの必要が出てきた時に、紛糾が予想されます。そもそも高層物件ですから、修繕やメンテナンスは通常の低層マンションよりコストがかかります。一方で、タワーマンションの住人は高層階に居住する高額所得者から、所得層は多岐に渡ります。修繕や建替え議論を取り纏めるのは容易ではないでしょう。

 しかも今後、少子高齢化に伴う人口減少が進み、マンション住人が減少することも考えられます。居住者は入れ替わりの激しい賃借人が増加。悪くすると空き室ばかりとなり、ゴーストタウン化する可能性も考えられます。「金曜日の妻達へ」で一世を風靡した東急田園都市線沿線の街に“高齢化問題”が忍び寄っているように。

 また低金利の状況下、35年間1%の固定金利シュミレーションで業者からマンション購入を勧められ、無理をして購入された方々については、今後の長期金利上昇で立ち行かなくなる方が多数出てくるでしょう。そのこともタワーマンションの将来に暗い影を落としているように思います。(これはタワーマンションに限ったことではありませんが。)

 おそらく大多数の人々にとって不動産購入は「人生最大の買い物」でしょう。今回の耐震偽造問題は、失敗したときに大きな不幸を背負うという教訓を示してくれた思います。今回の被害のような「想像し得ない状況」は、避けようが無かったと思われますが、一度起きた以上、今後は「あり得ること」としてより慎重な目で不動産を吟味していく必要があるのではないでしょうか?

 最後に「不動産に“お買い得”は無い」の反対事例「“高値掴み”はあり得る」という具体例を一つご紹介します。

 つい先日見学した一戸建ての物件の話です。その物件は上を首都高速が走り、下は国道という都内の幹線に隣接した新築戸建分譲物件なのですが、竣工時の価格は4,800万円台でした。(住所や最寄り駅の近さだけを考えるとこれでも“激安”です)先日、私が広告を目にした際は4,100万円台、見学当日には3,800万円台に値下がりしていました。

 それもそうだと思いました。何しろ、窓枠の部分には黒い粉塵が積もっているのです。そう、首都高速や国道から撒き散らされた粉塵です。窓を閉めっぱなしにした生活を続けたとしても「塵肺症」の発症間違いなし!です。

 「何故こんな物件を建設したんだ?」と不思議になりますが、当初は4,800万円です。今の3,800万円でも買手がつくのか、非常に疑問ですが、誰かが高値で買う可能性もあったわけです。

 「不動産には妥当な価格がある」ということを肝に銘じ、失敗しない物件購入を果たしたいものです。そのためには出来るだけ多くの物件を見て、“不動産を見る目を肥やす”ことが必要でしょう。

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町田高1女子殺害について思うこと

 東京都町田市の団地で、都立高校1年生の女子生徒が、同級生の男子生徒に刃物で全身50数ヶ所を刺され殺害されるという、大変痛ましい事件が発生しました。

 いつものことですが、こういう衝撃的(最近は大事件が多すぎてもはや“衝撃的”という言葉は適当でなくなりつつある気がしますが・・・)な事件の際のマスコミ報道は、被害者や犯人の不必要とさえ思われる情報まで洗いざらい取材し、白日の下に晒します。

 そして曝け出せる情報(ネタ)がなくなると、今回のように子供(未成年)が関わっている場合、「カウンセラーなどによる心のケアをしっかりと行っていきたい。」などの“当事者意識に乏しい”関係者の反応や対応を伝え、興味本位的な報道を収束させてしまいます。

 「もっと掘り下げて伝えていくべき問題点があるだろう!」

 私には、マスコミの事件報道の伝え方は、関係者個人に焦点を当てた興味本位に終始し、「伝えっぱなし」で終わっているように思えてなりません。

 例えば、家出少女が出会い系サイトで知り合った男の犯行の被害者になった場合、報道の批判的な視点は「加害者」だけに向けられがちです。未成年の少女が簡単に「家出」を決意し、実行できるような社会であること、自ら進んで「出会い系サイト」を利用し、被害に遭遇した「自業自得」の部分があること(教育的背景や問題を含む)、さらには少女をそんな状況に誘引する「出会い系サイト」の存在など、事件の背景には社会問題として考えていくべき問題が少なからずあります。

 しかし、同じような事件が多発しているにも関わらず、問題点を整理し、社会問題として考えていく議論をマスコミが深めているようには思えません。依然として「伝えるだけ」です。

 今回の事件についても、今のところ少年や少女に関する興味本位的な報道が先行しています。少年のストーカー的な思い込みが事件の背景にあるようですが、私は今回の事件では、少女の自宅近隣の住民の行動にも問題があったと考えています。

 犯行は逃げ惑う被害者を執拗に追い回し、何度も刺すという異常なものであり、階下や近隣の住民は物音や悲鳴という「異常事態」を何度も耳にしています。その異常事態に対し誰かが行動を起こしていたら、もしかしたら、被害者の命を救うことができたかもしれないのです 

 残念ながら、少女は“翌日”の午前5時半頃に帰宅した母親によって発見されました。

 マスコミは「あの時助ければ・・・・」と悔やむ階下の住人や数分おきに悲鳴や呻き声を聞いたという住民の「声」を伝えるのみです。

 テレビなどでは、薄ら笑いを浮かべながらコメントする住民の全く無意味な映像も映し出されていました。(その“薄ら笑い”を問題として糾弾するのなら、まだ意味がありますが。)

 悲鳴が聞こえる現場に居合わせた場合、確かに怖いです。「お前は即座に踏み込めるのか?」と問われれば、「踏み込むことはできないかもしれません。」と答えます。しかし、付き合いのある近隣にの方に「今の悲鳴は何でしょう?」と持ちかけるくらいのの行動は起こせると思います。

 今回の事件は多くの人が住む団地、しかも夕食時で在宅されていた方が多かったと思われる時間帯で発生しています。問題は近所付き合いの希薄さです。「何だろう?」と気づいた人が多数いたにも関わらず、「まあ、いいか。」で済ませてしまっているのです。身近なところで何かあれば、隣近所で声を掛け合うだろうという、頭では誰もが“当たり前”と考えることが“行われない”という現実があるのです。

 最近、批判の大合唱に晒されているNHKの番組に「ご近所の底力」という番組があります。防犯や防災、交通問題、ゴミ問題など身近なところで起きる問題に、隣近所や地域の人々がどのように助け合って問題解決を図ったかを紹介し、同じような問題を抱える地域の方々と、取組み方を考えていく番組です。

 今回の事件に絡んで私が指摘する問題点を、日頃から扱っている番組だと言えますし、最近のNHK不祥事とは別問題として、個人的に評価している番組です。

 しかし、比較的マシなNHKも含めマスコミ各社は、もっと常日頃から社会的な問題を考えるメッセージ性のある報道や番組作りを心がけるべきです。堅苦しい硬派な番組や記事を増やせということではありません。むしろ、気安く視聴したり読むことが出来、それでいて受取る側に“考える機会”を与える「質の高い番組(紙面)」を目指していただきたい。

 そして、何より、今回のような重大事件が発生した時こそ、事件の背景や問題点を深く堀り下げて伝え、その後の日常的な報道姿勢や番組作りに生かしていただきたいと思います。

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